シャンパンと名付けてはいけない

フランスのすごいところは、農産物の品質とブランドを国主導で保護していること。

例えば「シャンパン」が高級スパークリングの代名詞として世界中に知られているのは、シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(C.I.V.C.)が名称の世界的保護と啓蒙、広報を行っているからなのです。

シャンパーニュ(シャンパン)という名前を、他のいかなる産地のワインに付けることはできません。

さらにワイン以外の商標としても厳しくチェックされており、過去には、

  • 「イヴ・サンローラン シャンパーニュ」(香水)
  • 「シャンパンタワー」(パーティの演出グッズ)
  • 「シャンパンビール」(シャンパーニュ酵母で醸造したビール)
  • 「シャンパン烏龍茶」(高級イメージのウーロン茶でしょうか??)

などの商標登録が取り消されています。最近では2014年に、

お酒と関係ないものに対しても、徹底していますね。

日本にも「神戸ビーフ」など、世界に名高い食材があります。食ブランドで世界と競争するには、高い付加価値と品質を守る「ブランドマネジメント力」が必要なのです。