秋~春先限定の美味しいチーズ Mont d’Or<モンドール>はもう召し上がられましたか。
日本では9月下旬から販売開始というところが多いようです。
モンドールを温めてトロトロになったところをすくって食べると、芳醇な木の香りと相まって、なんとも言えない美味しさが口一杯に広がります。
毎年モンドールを食べる度に、他のチーズにはない特別な感動があります。
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季節限定チーズ モンドールとは
Mont d’Or<モンドール>は、フランスおよびスイスのチーズ
名前は生産地のジュラ山脈にある「黄金の山」に由来
フランス産は「モン ドール」
スイス産は「ヴァシュラン モン ドール」
生産期間が限定されている(毎年8月15日から翌年3月15日まで)
エピセア(樅の木の一種)の樹皮で巻かれた、木の香りが特徴
ウォッシュタイプだがクセが少なく、万人向けの美味しさで、一度食べたら忘れられない素晴らしいチーズ
毎年冬にはこのチーズを食べないといられないという人、極めて多数
モンドールでチーズ フォンデュ
チーズ フォンデュにして食べるためにモンドールを買う、という人も多いほど人気の食べ方です。
本格レシピと簡単レシピの2種ご紹介します。
◆ 本格レシピ
1. チーズ上面を一部はがす or 十字に切り込みを入れてめくる
2. 10mlの辛口白ワインを注ぐ(あればジュラ産ヴァン ジョーヌ)
3. 好きなトッピングを加える(刻んだニンニクひと片、コショウ、パン粉、トリュフオイルなど)
4. 焦げないように木枠をアルミホイルで包み、あらかじめ予熱したオーブンに入れて180℃で20~30分
◆ 簡単レシピ
1. ホットプレートやオーブンの余熱や暖房器具の近くで温めるだけ
2. 様子を見てトロトロになったら出来上がり
または木枠をハサミで切り外してチーズを容器に移し、電子レンジでもOK(レンジ出力に応じて1~2分)
ワインなしトッピングなしでも充分美味しい!
とろとろモンドールは最高のソース
モンドールに浸して食べる具材は、何でもお好みでどうぞ。たとえば、
◆ トーストしたバケット、クラコット、メルバトースト、リッツ、クラッカー
◆ ベーコン、ハム、ソーセージ、ハンバーグ、唐揚げ、うずらの卵、ちくわ
◆ 茹でたポテト、プチトマト、アスパラガス、とうもろこし、さつまいも、れんこん、芽キャベツ、マッシュルーム、エリンギ、クルミ、お餅 など
特におすすめなのがドライイチジク!
イチジクの甘みとチーズの塩味が溶け合う最高のマリアージュです。プチプチ粒食感とトロトロチーズ感の共演もたまりません。
≫トルコ産 濃厚でやわらかな白いちじく/Amazonで買えます
モンドールは通販で2,900円~
≫ モンドールが手に入る楽天ショップを安い順に並べてみました
中でも
≫「ハイ食材室PARIS」さんは「2個で送料無料クーポン」や「送料無料まとめ買いセット」を配ることがあります。
(チーズ通販はクール便代がかかって割高になりがちなので、お得です)
チーズ熟成士の違いを食べ比べ
モンドールを愛する方向けに、フランスの凄腕チーズ熟成士による食べ比べセットまであります。
季節限定のスペシャルなチーズを、熟成士の技を比べながら楽しむ贅沢。パーティーで並べて食べると盛り上がりますね。
チーズ熟成士とは、五感を駆使してチーズと対話し、その味わいを至高のレベルに高める職人です。
M.O.F(MEILLEUR OUVRIER DE FRANCE=フランス最優秀職人)などの称号を持つトップレベルのチーズ熟成士が育てた、普通のモンドールとはひと味違うプレミアムなモンドールです。
モンドールに合うワイン
「樽熟シャルドネ」
ホームパーティや手土産にモンドールと一緒にワインを持参するときによく使う鉄板のマリアージュをご紹介します。
モンドールに合わせるワイン選びのポイントは、
「木の香り」と
「濃厚なクリーム」です。
◆ 濃厚なクリーム = バターのような滑らかさ、厚みのあるエキス感
と解いて、モンドールと共通点を持つワインを探します。
まず挙がるのが「樽熟成したシャルドネ」です。
特におすすめする銘柄を、予算別に探してみました。
(ワイン名から楽天ワインショップ在庫に飛べます)
いずれも木樽や木の実の香りが立ち昇るリッチな味わいのシャルドネで、モンドールのコクに負けずに美味しく合わせられます。
≫ ドメーヌ アストラック シャルドネ リムー(南フランス)
コストパフォーマンス最高のワイン。値段を聞くと誰もが驚きます。
このリムー産レゼルヴは、世界中のシャルドネが集まるコンクール「シャルドネ・デュ・モンド 2013」で金賞を獲得したこともあります。しかも、金賞の中でさらに栄誉あるTOP 10に選ばれるという快挙。
「普段白ワイン飲まないんだけど、こりゃ美味しいね!」というお客様も多いことが、このワインの傑出した味わいを物語っています。
≫ ヴィーニャ コボス フェリーノ シャルドネ(アルゼンチン)
元オーパス ワン醸造責任者であるポール・ホブズが手がけるアルゼンチンワイン。
贅沢に樽熟成させた香ばしい薫り、厚みのあるエキス分、完熟パイナップルのようなジューシーな果実味。どの要素も素晴らしい。
通常、このレベルの新世界プレミアムシャルドネなら5,000円は下りません。
コクのあるリッチなスタイルのシャルドネ好きには見逃せない1本。
≫ カンブリア ベンチブレイク シャルドネ(カリフォルニア)
カリフォルニアワインらしいオーク樽の効いたリッチなタイプ。
コクとふくらみのあるシャルドネのエキス分に、ナチュラルで綺麗な酸もあって重過ぎない。
扱っているショップが少ないですが、シャルドネ好きなら試す価値アリ。
≫ ニコルス ソレイユ&テロワール シャルドネ エドナヴァレー 2000
2000年のシャルドネ エドナ・ヴァレーは洋ナシ、アプリコット、いちじく、メロンやスパイスの香りが幾層にも重なるように感じられます。その味わいはとてもしっかり力強く凝縮感にあふれています。
キャラメル、バニラ、スモークやトースト香もあり、こんな貴重な熟成シャルドネが6000円台で今買って飲めることは奇跡。
モンドールに合うワイン
「熟成シャンパン」
さらに、モンドールにバッチリ合うのが「熟成した上級シャンパン」です。
プレステージクラスのシャンパンが長期熟成すると、香ばしいナッツ香やスモーキーさ、コクのある複雑な味わい、クリーミーな泡立ちへと変化し、モンドールと優美なマリアージュを奏でます。
ヴーヴ クリコのラインナップの中でも別格のコレクション。割り当ての少ないレアものです。
例外的な高品質とポテンシャルのある偉大なヴィンテージが、ヴーヴ クリコのカーヴで慎重に長期間保管されて「カーヴ プリヴェ」となります。
「弾ける」よりも「ソフト」という表現がふさわしいデリケートな泡と、なめらかな口当たり、延々と続く長い余韻。
シャンパンの旨み成分はクリーム系の料理と相性が良く、ちょっとリッチに(クリスマスの時などに)モンドールを楽しむ時に是非。デッドストックのマグナムも狙い目。
モンドールに合うワイン
「サヴォワ産」
「もっと手軽に、かつ華やかに!」という方には、モンドールの生産地に近い「サヴォワ地方」(フランスとスイスの国境辺り)で作られるスパークリングがおすすめ。
36〜48ヶ月もの熟成による高級シャンパン顔負けのコクと果実味。
麦や栗を思わせる香ばしいロースト香、ナッツや熟成のニュアンス、柔らかい泡とまろやかな味わいが素晴らしい。
知る人ぞ知るサヴォワの地酒ですが味はワールドクラス。モンドールと合わせる時には具材にエビやホタテや川魚などがあると最高です。
「その土地のワインとチーズ」という王道のマリアージュを楽しめます。
年間6000本以上のワインをテイスティングした中から「これは!」と唸った本当に美味しい銘柄情報をお届けします。
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